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2008.03.19 (Wed)

クリスマス小説まとめ

みんなお待たせ!
もう誰も待ってないかもしれないけどっ。
一応お待たせ!
クリスマス小説完成しましたっ。
リクエストしてくれた方・・・遅くなりすぎて申し訳ない。

とりあえずここは目次。




1.クリスマスパーティ

キャスト:メルナ 紫路 リックディック ブレッグスター サリュード
リクエスト:せりにゃさん
ゲーム:トリックスター


2.君に贈る

キャスト:紫路 メルナ
リクエスト:ひよすさん
ゲーム:トリックスター


3.Special Present

キャスト:ao ティリル
ゲーム:パーフェクトワールド


4.ありがとう

キャスト:烏 ラン
ゲーム:パーフェクトワールド


5.変わらぬ想い
キャスト:俺様
リクエスト:俺様さん
ゲーム:パーフェクトワールド


6.幸せな夜

キャスト:珠貴 朱維
リクエスト:珠貴さん
ゲーム:パーフェクトワールド


キャストは敬称略。

続きはネタバレなので。
小説読んでくださる方は後から・・・のがいいかも?
EDIT  |  23:55  |  プチストーリー  |  TB(0)  |  CM(6)  |  Top↑

2008.03.19 (Wed)

クリスマス小説6



   幸せな夜



争いの戦火は次第に大きくなり力のある者は戦場へと集められた。
いつ終わるのかわからない戦い。
戦いが終わるまでは帰ることが出来ない。
それが特別な日であったとしても。

クリスマスイヴの夜。
珠貴は2人分の食事を用意していた。
でも向かいに座る相手はいない。
朱維は戦場に行ったまま帰ってきていなかった。
時々本人から来る手紙と他に何も知らせがないことが無事だということを示している。
「メリークリスマス」
向かいに置かれたままのグラスにカチンとグラスを当てた。
無事だとは思っても不安にはなるし寂しくもある。
それでもただ争いが終わるのを待つことしかできなかった。

翌日の朝、郵便物が届く。
封筒に書かれていたのは見慣れた文字。
大好きな人が書いた文字。
珠貴は急いで封を開けた。
中にはただ一言「Merry Christmas」と書かれた紙とネックレスが入っていた。
「朱維くん・・・」
珠貴はその場に泣き崩れた。

その日の午後、扉を叩く音があった。
珠貴が扉を開けるとそこには大好きな人の姿。
信じられなくて夢でも見てる気がして体が動かなくなる。
「珠ちゃん」
朱維が名前を呼ぶとやっと時が動き出す。
「朱維くんっ」
相手の名前を呼ぶのと同時に胸に飛び込んだ。
泣き出す珠貴の髪を朱維は撫でながら。
「ただいま」
そう言ってぎゅっと抱きしめた。
珠貴の涙が止まるまで。
落ち着くと珠貴は朱維の顔を見上げた。
「朱維くん・・・どうしたの?」
まだ争いは終わっていない。
帰ってこられる状況ではないはずである。
「負傷した人の治療と補給に数人戻ってきたんだ。
 すぐにまた行くようだけど・・・」
「そっか・・・」
俯くと朱維はまた抱きしめた。
「明日の朝には戻るようだけど・・・今夜は傍にいられるよ」
「よかった・・・」
朱維はテーブルの上に自分が送った手紙を見つけた。
「珠ちゃん」
抱きしめてた腕を解く。
珠貴も体を離し朱維のことを見た。
朱維は自分の首にかかったネックレスのトップを持って。
「お揃い」
そう言って微笑んだ。
貰ったプレゼントと朱維のネックレスを見て珠貴も微笑んだ。
「やっと笑ってくれた」
「あ・・ごめ――」
その言葉を塞ぐように朱維はキスをした。
キスをして微笑んで言葉を言わせないように。
朱維の行動を察すると珠貴も笑って。
「大好きっ」
また朱維の胸に飛び込んだ。
お互いの体に腕を回しゆっくりと温もりを感じた。
会えなかった時間とこれからまた会えない時間を埋めるように。



          Fin

EDIT  |  23:54  |  プチストーリー  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

2008.03.19 (Wed)

クリスマス小説5



   変わらぬ想い



君の笑顔が大好き。
一目見ただけで好きになって今でもその気持ちは変わらない。
その笑顔がずっと自分の傍にあればいいのに。
そんなことを願っていたけどその想いは叶わずに彼女は別の人と恋に落ちていた。
あの日から時が過ぎ、街が彩られ雪の降る季節になっても彼はまだ諦めきれずにいた。

クリスマス。
大切な人と過ごす人が多いこのイベント。
俺様も1番大好きな姫と過ごせたらいいなと思いながらもなかなか誘えずにいた。
認めたくはないけれど姫が1番好きなのは自分ではない。
それを考えると誘いにくかった。
そしてそのままクリスマスになってしまった。
雪の降る寒い夜。
「姫・・・」
俺様は大好きな人が住む家の前に立っていた。
体には雪が少し積もっている。
長い時間ただ家を見つめて立っているだけだった。
中にはきっと姫の他にもう1人いる。
連れ去ってしまおうかと思ったけど行動に移せなかった。
「今日はそっとしておきます」
やがて決心がつくとそっと呟いた。
「今の姫の相手は俺様じゃないから」
大事そうに抱えていたプレゼントを扉の前に置いた。
「いつか姫の特別になれたら遠慮なく奪います」
聞いてはいない中にいるもう1人に告げる。
「それまでは大切な日は邪魔しないでやる!
 来年隣にいるのはお前じゃないからな!」
想いまで雪に埋められないように。
「いつか姫の特別な笑顔は俺様のものになる」
小さな声でそう言うとその場を後にした。
聖なる日に新たな誓いを胸に刻みながら。

扉の前ではチューリップの花が小さく揺れていた。
永遠の愛という意味をもつ花。
今は振り向いて貰えなくても変わらずに愛し続ける。
まだ諦めないという気持ちを示すように。



          Fin

EDIT  |  23:54  |  プチストーリー  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

2008.03.19 (Wed)

クリスマス小説4



   ありがとう



クリスマスを2日前に控えた日。
人々が浮き足立つなか何も変わらなそうな男が1人。
「何かみんな忙しそうだね」
不思議そうに辺りを見る烏を見てランは少し不安になった。
「烏さん・・・明後日何の日か知ってる・・・?」
ランの顔を1度見て下を向き考え始める。
「領土戦はない日だし・・・あっランさん誕生日でしたっけ?」
俯いて首を横に振る。
「えー・・・何々?」
「何でもないよ、何でも」

ランは烏にクリスマスということを伝えないままクリスマスを迎えた。
幸せそうなカップルを見てられなくて街から離れた場所をゆっくり歩く。
雪原には目的地の定まらない蛇行した足跡が長く伸びていた。
「ランさん」
ぼんやりと歩いていたところに後ろから聞き慣れた声が響く。
「わぁぁぁぁ」
振り返ると真っ赤な色が視界を埋め尽くし、ランは悲鳴を上げた。
ランが数歩後ろに下がり、烏が伸ばしていた腕を引く。
「嫌だった?プレゼントといえば!と思ったのに」
烏は薔薇の花束を見ながら首を傾げる。
「近づけすぎっ。何だか分からなくてびっくりしたでしょっ」
「なるほど!」
言いながらもう1度差し出す。
大きな大きな花束をランは困惑した表情で受け取った。
渡し終えると烏はランを抱き上げる。
「わっ・・・なっ何」
烏の気持ちも行動もわからなくて驚いたまま運ばれる。
少し進むと烏のペットの白熊がいた。
白熊には見慣れないソリが繋がっている。
「烏さんこれは・・・?」
見上げながら尋ねると烏は嬉しそうに笑って。
「トナカイ」
「へ・・・?」
予想できない返答にランはさらに困惑した。
「サンタとトナカイ!」
ソリに乗り込み座りながら答える。
座って手が空くと薔薇を指さして。
「クリスマスプレゼント」
「え・・・烏さんだって・・・」
そっと抱きしめる。
「驚かせたかったの!
 ランさんどこにもいないから心配した」
ランの頭をぽんぽんと撫でる。
「出発ー!」
急に動き出すソリにランは驚いた。
「なっ・・・どこへ!?」
「どこへでも!今日はサンタとずっと一緒」
少し間を置いてランは小さく呟いた。
「ん?何?」
烏が声を聞こうとして顔を近づける。
「何でもないよ、何でも」
ランは烏に微笑むだけだった。
烏は不思議そうにしながらもランの髪をそっと撫でた。
ありがとう。
素直に伝えたらまた意地悪されそうだから声にしない言葉。
でも心の中では何度もありがとうと呟いていた。



          Fin

EDIT  |  23:53  |  プチストーリー  |  TB(0)  |  CM(2)  |  Top↑

2008.03.19 (Wed)

クリスマス小説3



   Special Present



12月23日の朝。
aoに緊急の手紙が届いた。
急いで目を通し内容を確認する。
「ティリルさん」
ティリルが呼びかけに振り返ると何か言いづらそうにしているaoの顔が目に入る。
aoは軽く息を吐いた。
「ギルドの招集がかかったんだ・・・今夜は泊まりになると思う」
ティリルは少しだけ間をおいて頷いた。
「明日の夜には戻ってくるよね・・・?」
軽く頷き、ティリルをそっと抱きしめる。
「必ず戻りますよ、たくさんプレゼント持ってきますから」
ティリルもaoに寄り添った。
ゆっくりと髪を撫でる。
「ごめんね、約束してたのに」
aoの腕の中でティリルは軽く首を横に振った。
「料理作って待ってますね」
少しの間抱きしめた後、aoは急いで支度をして家を出た。

1つの影が足早に雪の中を進んでいく。
「遅くなっちゃった・・・怒ってるかな。
 プレゼント買えなかったし・・・」
プレゼントに出来るような物は何も持っていない。
その場にあるのは一面の雪と木々だけ。
aoは急いでいた足を止めその場にしゃがみ、地面の真っ白な雪に触れた。

食事の準備が出来た部屋。
温かかった料理は少しずつ湯気を失っていく。
時計の針がくるくると回る。
針が進んでいくのを不安そうに見ながら、それでも信じて待っていた。
そこへ扉をノックする音が響く。
ティリルが急いで扉を開けると真っ白な物が目に飛び込んできた。
「メリークリスマス」
白い塊の後ろからaoが顔を覗かせる。
aoの顔を見ればティリルは嬉しそうに笑った。
「おかえりなさい」
その笑顔にaoも軽く微笑む。
「ただいま」
白い塊に視線を移し軽く指で突く。
「雪だるまー」
aoがティリルを申し訳なさそうに見つめる。
「プレゼント。
 ごめんね、遅くなっちゃって。
 プレゼントも買えなくて・・・これしかないんだ」
ティリルは微笑んだ。
「aoさんが居てくれればそれだけでいいです。
 あっ溶ける前に何か容器にっ」
言った後恥ずかしそうにキッチンへと走っていく。
aoはほっとした表情でティリルの姿を見ていた。
大きめのお皿を持ってきて雪だるまを受け取るとどこへ置こうか悩んでティリルがうろうろ歩く。
暖炉の前で暖まりながらaoはそれを見ていた。
しばらくすると1番寒い窓際へお皿を置いてティリルがaoの傍へしゃがみ込んだ。
雪だるまをずっと抱えていた手をそっと包む。
「手・・・冷たくなっちゃってる」
aoは微笑んで。
「大丈夫ですよ」
ティリルの顔をじっと覗き込んだ。
見つめられると鼓動が跳ねる。
「えっと・・・何か暖かい飲み物取ってきますね」
「あ」
立ち上がり動き出そうとしたティリルの手を掴みaoは自分の方へと引き寄せる。
引っ張られ落ちてきた体を受け止めて間近で見つめながら。
「プレゼントは」
言葉を言い終えるとすぐに唇を重ねた。
少し長めのキスをして唇を離す。
「私の愛で」
真っ赤になるティリルに微笑みかけてしっかりと抱きしめる。
お互いの温もりが他の何にも替えられない最高のプレゼントだった。



          Fin

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